チャンアン景勝群は、ベトナムのニンビン省にあるユネスコ世界複合遺産です。石灰岩のカルスト地形が特徴で、神秘的な洞窟、静かな川、そして緑豊かな水田が織りなす美しい自然景観が広がっています。「陸のハロン湾」とも称され、手漕ぎのサンパン船で川を巡りながら、数々の洞窟を通り抜けるユニークな体験が楽しめます。
ハロン湾は主に海上からのクルーズで、海に浮かぶ壮大な石灰岩の島々の景観を楽しむのが特徴です。一方、チャンアン景勝群は、陸地のカルスト地形をサンパン船で川から巡り、洞窟探検や緑豊かな自然を間近で体験します。チャンアンはより穏やかで、水路を巡りながら文化遺産も同時に楽しむことができます。
ニンビンのチャンアンやムア洞窟を訪れる最適な時期は、乾季にあたる11月から4月頃です。この期間は天候が比較的安定しており、降水量が少なく、屋外でのアクティビティや美しい景観を楽しむのに適しています。特に春(2月~4月)は新緑が美しく、気候も過ごしやすいでしょう。
ニンビン観光では、ムア洞窟やバイディン寺院以外に、ホアルー古都を訪れることができます。ここでは、ベトナムの古代王朝の歴史的な寺院が見学できます。また、クックフォン国立公園内の絶滅危惧種霊長類救助センターでは、多様な自然と保護された霊長類に出会うことができます。
ムア洞窟の頂上からは、ニンビン地域の息をのむようなパノラマビューが広がります。チャンアン景勝群の広大な石灰岩の山々、曲がりくねるタムコック川、そして広がる緑豊かな田園風景を一望できます。「陸のハロン湾」と呼ばれる所以を実感できる絶景ポイントであり、約500段の階段を登るとこの眺望に到達します。
クックフォン国立公園内の絶滅危惧種霊長類救助センターでは、ベトナムに生息する様々な霊長類、特に絶滅の危機に瀕している種の保護と繁殖活動が行われています。訪問者は、保護されたテナガザルやラングールなどの霊長類を観察し、野生生物保護の重要性について学ぶことができます。
バイディン寺院では、500体の石造りの羅漢像や、高さ100トンに及ぶ巨大な仏像など、壮大な仏教建築群を見学できます。ホアルー古都では、10世紀にベトナムの首都であった時代のディン朝とレー朝の皇帝を祀る歴史的な寺院があり、当時の建築様式と文化に触れることができます。
チャンアン景勝群の船上ツアーでは、手漕ぎのサンパン船に乗り、そびえ立つ石灰岩の山々、豊かな緑の水田、そして透明度の高い川が織りなす絶景を間近で体験できます。船頭が漕ぐ船でいくつもの神秘的な洞窟をくぐり抜け、静かで美しい自然を五感で感じることができます。