萬華

「萬華」の一般的な日本語での読み方は「ばんか」です。台湾の公用語である中国語では「ワンファ」と読まれることもあります。台湾の多くの人々が話す台湾語（閩南語）では「バンカ」と発音され、これはかつてこの地域が「艋舺（バンカ）」と呼ばれていたことに由来します。日本統治時代に「艋舺」を日本語の漢字に当てて「萬華」と表記するようになったため、この読み方が定着しました。

萬華地区、特に西門町や龍山寺周辺は、観光客で賑わう一方で、夜間はスリや置き引きに注意が必要です。メインストリートから外れた路地裏は人通りが少なくなるため、夜間の訪問は避けるのが賢明です。また、この地区には路上生活者の方々も比較的多く見られますが、彼らが直接的な脅威となることは稀です。常に周囲に注意を払い、貴重品管理をしっかりと行うことで、安全に観光を楽しむことができます。

萬華駅（まんかえき）は、台湾台北市萬華区にある台湾鉄路（台鉄）の駅です。自強号や莒光号といった特急列車の停車は少ないものの、主要な路線である縦貫線上に位置しており、萬華地区へのアクセス拠点となっています。

「艋舺」は、台湾語（閩南語）では「バンカ」と発音されます。これは、かつてこの地が「丸木舟が集まる場所」を意味する「Moungar」という言葉に由来し、台北で最初に開発され貿易港として栄えた歴史を持つ地域（現在の萬華区）の旧称です。日本語の音読みでは「もうこう」と読むこともありますが、地名としては「バンカ」の読み方が一般的です。艋舺龍山寺（バンカロンシャンスー）や艋舺夜市（バンカヤースー）などでこの名称が使われています。

萬華地区には、台北で最も古い寺院の一つである龍山寺（ロンシャンスー）があります。その精緻な建築と活気ある参拝の様子は一見の価値があります。また、周辺の夜市、特に広州街夜市（ぐあンヂョウジェイエースー）や華西街夜市（ふぁーシーヂェイエースー）では、台湾ならではのB級グルメやローカルな雰囲気を満喫できます。歴史的な街並みを散策するのもおすすめです。