林家花園

林家花園の建築様式は厳格で、プロポーションも美しく、建築材料には中国大陸や台湾から取り寄せた貴重なクスノキが使用されています。内部装飾は豪華絢爛で、手仕事は精緻を極めています。屋根は燕尾式（えんびしき）を採用しており、当時の台湾における最高級の建築です。庭園内の亭、台、楼、閣は精巧で優雅、回廊が巡らされ、築山や池と組み合わさることで、どこもかしこも美しい景色が広がり、「庭園の勝景は台北で冠をなす」と称されています。

2017年8月1日より、林家花園では大人1名につき80台湾ドルの入場券が必要です。

林家花園は、林平侯の子孫が災難を避けるために建造したものです。林家の五人の息子の中で、林国華と林国芳の兄弟が最も賢明であり、1851年に枋橋（ファンチャオ）で三落大厝（さんらくおおうち）の建設を開始しました。1853年に完成後、一家で移り住みました。その後、1855年には泉州人の襲撃に備えるための枋橋城の建設を計画し、これが林家花園の発展の基盤となりました。

林平侯の子孫である林衡道氏がインタビューで述べたところによると、林平侯には多くの息子がいましたが、実の息子は二人、国華（三大人）と国芳（五大人）だけで、残りは皆養子であったとされています。これにより、林国華が林平侯の実子であることが確認されています。

林家花園は、その精緻な建築で有名であるだけでなく、園内の庭園景観もまた目を見張るものがあります。巧みに設計された亭、台、楼、閣と、曲がりくねった回廊が、静かで趣のある景色を創り出しています。築山と池の配置が組み合わされ、どこもかしこも魅力的な景色が広がり、古典庭園の芸術的価値を十分に示しています。