烈嶼郷 (烈嶼きょう)

伝承によると、烈嶼島と大金門は元々繋がっていましたが、宋の末期、帝昺（ていへい）が元兵の追撃を逃れるため金門海域で遭難した際、山崩れが起こり烈嶼と金門が分離しました。これにより帝昺に生機が与えられたため、この島は「烈嶼」と名付けられたとされています。

烈嶼郷は戦地の最前線に位置するため、豊富な戦地史跡を有しています。また、離島という特殊な環境が豊かな自然地質と野鳥の景観を生み出し、数多くの伝統的な閩南建築や華僑の郷土文化が保存されています。主な観光スポットには、九宮坑道、羅厝媽祖公園、勝利門、八二三砲戦勝利記念碑、烈嶼三堡（勇士堡、鉄漢堡、将軍堡）、地雷テーマパークなどがあります。

烈嶼郷は、林湖村、上岐村、上林村、西口村、黄埔村の5つの行政村に分かれています。さらに、西路、西宅、東林、湖下、羅厝、青岐、上庫、楊厝、上林、中墩、南塘、后井、前埔、湖井頭、東坑、双口、下田、西呉、西方、后宅、黄厝、埔頭、庵頂、庵下、后頭、林辺、合計26の自然村があります。

烈嶼郷への主な交通手段は、金門県公共車船管理処が運行するバスの利用です。ご自身で運転して橋を渡って行くことも可能です。台風、霧季、強風の影響により、便が変更または欠航となる場合がありますので、ご出発前に交通業者に運行状況を再度ご確認ください。

烈嶼郷は戦地の最前線として、多くの貴重な戦地史跡が残されています。中でも、烈嶼三堡（勇士堡、鉄漢堡、将軍堡）は必見で、当時の軍事施設や歴史を深く理解することができます。また、勝利門と八二三砲戦勝利記念碑も重要な歴史の証人です。