羅臼町

羅臼の地名の語源はアイヌ語の「ラウシ」であり、「獣の骨のある場所」を意味します。この地域がアイヌの重要な狩猟地であり、多くの獣の骨や臓腑が残されていたことに由来すると考えられています。アイヌ語で「ラウシ」は、「低い所・にある・もの〔川〕」または「臓腑・ある・所」と解釈されます。アイヌ語研究者の山田秀三は、「低い所」を意味する「ラ（ra）」と、低い場所を指す「ウシ（us）」が組み合わさった「ラウシ（ra-us-i）」であるという解釈を示しています。「ラ（ra）」は「臓腑」を意味する同音異義語であり、これと「ウシ（us）」、「イ（i）」が組み合わさって「獣の骨のある所」になったという説もあります。

羅臼町の名物は、新鮮な鮭（カラフトマス、トキシラズ、白鮭）、濃厚なウニ、肉厚で弾力のある黒ハモ丼、そして高級品として知られる羅臼昆布です。これらの海産物は「知床の豊かな恵み」として知られ、特に鮭はアイヌ語で「カムイチェプ（神の魚）」と呼ばれるほど大切にされています。時期によってさまざまな種類の鮭が獲れ、5月から7月はトキシラズ、8月から10月はカラフトマス、9月から10月は白鮭が最も美味しく食べられる時期です。羅臼の海で獲れるウニは、とろけるような濃厚な甘みが特徴で、1月中旬から6月にかけてが漁期となります。黒ハモ丼は知床食堂の名物で、一見うなぎのような見た目ながら、ふわふわとした食感と脂の乗った味わいが絶妙です。

目梨郡羅臼町の人口は4,170人です。男性は2,106人、女性は2,064人となっています。

はい、ドラマ「北の国から2002遺言」のロケ地として羅臼町の瀬石温泉が使用されました。瀬石温泉は明治32年（1899年）に発見された源泉が岩磯から湧き出る秘湯で、満潮時には海中に埋没してしまう特徴があります。

羅臼町には、海辺に湧き出す珍しい温泉「瀬石温泉」があります。満潮時には海中に沈む秘湯として知られ、ドラマ「北の国から2002遺言」のロケ地にもなりました。知床の雄大な自然を感じながら、ゆったりと温泉を楽しむことができます。