西之島

西之島では火山活動は活発ではありませんが継続しています。2020年8月以降、大きな噴火や溶岩の流出は確認されていません。しかし、山頂火口周辺では噴気や高温領域が確認されており、今後、火口から約1.5kmの範囲で噴火が再開する可能性があるため警戒が必要です。2025年7月には、溶岩や火山灰に覆われた状態が続く西之島で、初めてコケ植物の生育が確認されるなど、生態系の回復が始まっています。

西之島は、たとえ誰も所有していなくても国が所有しています。そのため、個人的に所有することはできません。また、非常に稀なケースですが、海底火山の噴火などで新しい島が出現することがあります。このような新島であっても、民法により所有者は国であることが定められています。

日本で最も新しい島の一つとして、西之島が挙げられます。東京都心から南に約1000キロメートル離れた無人島です。元々は50年前に海底火山の噴火で誕生した約0.3平方キロメートルの小さな島でしたが、2013年11月20日に別の火口が噴火して新島が出現し、その後も溶岩が流れて従来の西之島と一体化しました。

はい、西之島は2013年からの噴火活動により土地が継続的に拡大しました。それに伴い、日本の「管轄海域」も約100平方キロメートル増加しました。陸地は噴火前と比べ約10倍の大きさに広がり、標高は最高160メートルに達しています。この土地の拡大は、海上保安庁の海図に反映され、領海や排他的経済水域（EEZ）の範囲を確定する基礎となります。

西之島は東京都の管轄下にあり、父島や母島からさらに船で約24時間かかる場所に位置しています。一般の観光客が直接上陸することは、火山活動の状況や安全上の理由から非常に困難であり、通常は許可された調査関係者のみが訪れることができる特別な場所です。そのため、訪問には特別な手続きや許可が必要となります。