ジェロニモス修道院

ジェロニモス修道院は、マヌエル様式と呼ばれるポルトガル独自の建築様式が特徴です。ロープ、珊瑚、天球儀など海洋にまつわるモチーフや、異国の動植物をかたどった浮き彫りが過剰なほどに施されており、その豪華絢爛な装飾に息をのむことでしょう。

ジェロニモス修道院を訪れるなら、午後2時以降がおすすめです。多くのガイドブックでは開場時間前に並ぶことを推奨していますが、リスボン中心部から少し離れているため、観光客は朝一番に集中する傾向があります。そのため、午前中は1時間以上の待ち時間も珍しくありません。閉園間際を狙うと、比較的スムーズに入場できる可能性があります。

ジェロニモス修道院を訪れる際は、一般的に胸元が露出しすぎる服、ショートパンツ、袖のないシャツなどの着用は避けた方が良いでしょう。また、チケットは事前に購入しておくことを強くお勧めします。チケット窓口での長い行列を避けることで、貴重な観光時間を節約できます。ベレン地区の他のアクティビティや、地元の伝統的な軽食を楽しむこともおすすめです。

ジェロニモス修道院は、ポルトガルの黄金期を築いたマヌエル1世の命により建設が開始されました。建設の指揮をとったのは、建築家ジョアン・デ・カスティリョや、その息子のニコラウ・デ・ルバーノなどが知られています。この壮麗な建築物は、ポルトガルの海洋冒険時代を象徴するものとして、今も多くの人々を魅了しています。

ジェロニモス修道院の最大の見どころは、その精緻で豪華なマヌエル様式の装飾です。特に、東棟回廊の彫刻は圧巻で、細部に至るまで海洋モチーフや異国の動植物が表現されています。また、ヴァスコ・ダ・ガマの墓がある教会内部も荘厳で、見逃せないスポットです。修道院全体から、ポルトガルの豊かな歴史と芸術を感じることができます。