銭塘江

中国の杭州湾に注ぐ銭塘江（せんとうこう）は、下流の川幅が広く水深が浅いため、干満の差が激しい川です。こうした地形により、満潮時には海面が川の水面より高くなるため、毎年、決まって中秋の三日後に大逆流が発生します。

銭塘江は、中華人民共和国浙江省を流れる河川で、仙霞嶺山脈を源として杭州湾に注いでいます。全長688㎞。流域面積5.58万平米。別名浙江、折江、曲江、之江、羅刹江です。

中国・浙江省の銭塘江では、満潮の際に海から川へ潮の流れが逆流する海嘯（かいしょう）という現象が起きる。この現象は、アマゾン川（ブラジル）のポロロッカなど、河口が広い三角江で見られる。銭塘江では、中秋節にあたる旧暦の8月18日に川をさかのぼる水が大きな波となって押し寄せることが有名で、多くの見物客が訪れる。

逆流は、潮の満ち引きと独特の地形によって起きる「海嘯（かいしょう）」といわれる現象のことだ。中でも中国・銭塘江の逆流は世界三大逆流と呼ばれ、そのメッカとして有名な塩官鎮は上海から約2時間の場所に位置し、宋の詩人・蘇東坡（そとうば）によって「その壮観さは天下に無し」と称えられるほどだ。

銭塘江の潮の逆流は、特に旧暦の8月18日（中秋節の頃）が最も壮観で、多くの観光客が訪れます。この時期以外でも、満潮時には部分的な逆流が見られることがあります。