漢口

「漢口」の一般的な読み方は「かんこう」です。文脈によっては「ハンコウ」と読まれることもあります。これは中国の湖北省武漢市にある地名で、長江と漢水の合流地点の北岸に位置し、かつては武漢三鎮の一つとして商業の中心地でした。

漢口事件（かんこうじけん／はんこうじけん）は、1927年（昭和2年）4月3日に国民革命軍の北伐のさなか、現在の中国武漢にあった武漢国民政府で起きた出来事です。暴徒化した現地民衆による日本人・日本人商店襲撃と、それに伴う日本海軍による現地民衆への発砲事件が発生しました。

漢口（かんこう）は、現在の中華人民共和国湖北省武漢市に位置する地域名です。長江と支流の漢水が合流する地点の北岸にあり、武昌・漢陽と共に武漢三鎮を形成していました。現在も都市の主要な商業地域を指す名称として使われています。

1938年12月に日本軍が中国の首都南京を攻略した後、中華民国政府は首都を武漢市漢口地区に移し抵抗を続けました。翌1939年10月にこの漢口も陥落しました。

漢口は、長江と漢水の合流点に位置する天然の良港として、古くから商業と交通の要衝として栄えました。特に近代には、開港場として外国商館が建ち並び、中国有数の国際貿易港となりました。この歴史的名残は、現在でも都市の景観に影響を与えています。