
【フランス】パリで過ごす5日間!定番の観光スポットを効率よく巡るモデルコース

花の都パリで5日間を過ごすなら、どこを観光しに行くのかを決めるのが重要です。今回は、パリ観光5日間のモデルコースをご紹介します。定番のルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿からおすすめの蚤の市まで、初めてのパリにぴったりのスポットを厳選。モデルコースを参考にして、効率よくパリ観光を楽しみましょう。
パリのモデルコース概要
Day1 | ノートルダム大聖堂 → シェイクスピア・アンド・カンパニー → ル・マレ地区散策 → リュクサンブール公園 → セーヌ川クルーズ → エッフェル塔 |
Day2 | ルーブル美術館 → チュイルリー庭園 → コンコルド広場 → シャンゼリゼ通り → 凱旋門 |
Day3 | サン・トゥアン蚤の市 → サクレ・クール寺院 → ムーラン・ルージュ |
Day4 | ヴェルサイユ宮殿 → ギャラリー・ラファイエット → オペラ座(ガルニエ宮) |
Day5 | オルセー美術館 → 左岸のカフェ → おみやげショッピング |
1日目:パリの歴史の始まりシテ島を散策
パリ滞在初日はシテ島観光から。セーヌ川に浮かぶシテ島はパリという街の始まりの場所で、ノートルダム大聖堂や、ステンドグラスが美しいサント・シャペルなど見所がたくさんあり、パリの歴史と芸術の世界へあなたを誘います。
ノートルダム大聖堂を見学した後はセーヌ川左岸のシェイクスピア・アンド・カンパニーへ。ここは昔からパリの文豪・文人が集う英文書店で、アートな雰囲気を感じられることでしょう。次は右岸のル・マレ(マレ地区)で美味しいものを探しに出発。
ブランド品やアンティークショップなどのウインドーショッピングも楽しみましょう。リュクサンブール公園でのんびりしてからセーヌ河を運行する船に乗ってエッフェル塔の夜景を楽しんでパリの1日目を締めくくりましょう。
▶︎【フランス】シャルル・ド・ゴール空港 / オルリー空港-パリ市内:乗合送迎サービス
1.ノートルダム大聖堂
*2019年4月に発生した大規模な火災により、現在フランス・パリのノートルダム大聖堂は見学不可となっています。

Source: Shutterstock

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ノートルダム大聖堂はセーヌ川に浮かぶシテ島の上に立つ1163年〜1250年の間に建設されたゴシック様式のカトリック教会。パリの歴史と宗教建築の代表的な建築で、ヴィクトル・ユーゴーの『ノートルダム・ド・パリ』の舞台になった場所です。ミサの時間帯にも入場することができ宗教的な荘厳な雰囲気を体験できます。教会の上に登ってみると、外の壁に佇むガーゴイルの姿も見られます。
- 旅行のピーク期には教会内部へ入場するのに1〜2時間待ちになることもあるので、朝早くに訪れるのがおすすめです。
- ノートルダム大聖堂は神聖な場所であるため、静かに見学しましょう。フラッシュや三脚の使用が禁止されています。
- 大聖堂の塔楼へ登りたい方は事前予約が必要です。Jefile appというアプリか、大聖堂近くにある機械で予約できます。予約していた時間になったらスタッフの案内にしたがって入場しましょう。
- 遠くからノートルダム大聖堂の全景を眺めるならセーヌ川の川岸からがおすすめです!
アプリのダウンロードはこちら➡︎Jefile iOS / Jefile Android
ノートルダム大聖堂 Notre-Dame de Paris ▶︎住所:6 Parvis Notre-Dame – Pl. Jean-Paul II, 75004 Paris (map) ▶︎アクセス:①地下鉄4・10号線Cite駅もしくはSaint-Michel-Notre-Dame駅下車。②鉄道RER B、C線でSaint-Michel-Notre-Dame駅下車 ▶︎開放時間:8:00〜18:45 (土日は19:15まで) 1/1、5/1、12/25は観光客には開放されていません。 ▶︎チケット:無料 ▶︎ウェブサイト(英語) |
2.シェイクスピア・アンド・カンパニー

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シェイクスピア・アンド・カンパニーが最初に誕生したのは1919年のこと。英文の書籍を販売する書店として、有名な文豪の作品が並び世界の独立書店の模範的な存在でした。しかし第二次世界大戦時枢軸国によってパリが占領された際に閉店してしまいました。
その後1951年に2代目の「Shakespeare & Company」として再開し現在に至ります。20世紀の初期には『失われた世代 lost generation』の作家たちが集う場所となり、古本屋、図書館、カフェとして親しまれてきました。荘厳さを感じる英文学の書籍の数々と、深緑色の店舗の外観からは静かで落ち着いた雰囲気を漂わせています。蔵書のほとんどはその場で読むこともできるので、独特の文学的な雰囲気の中、時間を忘れて本の世界に没頭してしまいそうです。
シェイクスピア・アンド・カンパニーは映画『ビフォア・サンセット(2004)』や『ミッドナイト・イン・パリ(2011)』のロケ地にもなっています。歴史の重みや文学界の重鎮たちの佇まいなどを感じるスポットです。旅行の途中に立ち寄って、本とコーヒーの香りに囲まれてゆるやかな時間を過ごしてみましょう。
シェイクスピア・アンド・カンパニー Shakespeare & Company ▶︎住所:37 Rue de la Bûcherie, 75005 Paris (map) ▶︎アクセス:①鉄道 RER B、C、地下鉄4号線 Saint-Michel – Notre-Dame駅 ②バス24、27、N15、N22 Petit Pont駅で下車 ▶︎カフェ営業時間:9:30~19:00 / 土日 9:30~20:00 ▶︎書店営業時間:火曜〜土曜 11:00~19:00 ▶︎ウェブサイト(英語) |
3.ル・マレを散歩

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ル・マレ(マレ地区)はデパートの他にもたくさんのショップが集まるエリア。アートギャラリーやブランドショップ、量り売りの古着屋などが混在しています。散策の途中にAmorino Gelato Italianoのジェラートを楽しんだり、気になるカフェやレストランにふらっと入ってみるのも楽しいですよ。歩き疲れたらヴォージュ広場で一休みするのもおすすめです。アート好きの方はこのエリアにあるポンピドゥー・センターもお見逃しなく!
ポンピドゥー・センター Centre Pompidou ▶︎住所 : Place Georges-Pompidou, 75004 Paris (map) ▶︎アクセス : 地下鉄1号線 Hôtel de ville駅 ▶︎開放時間 : 11:00~21:00 / 木曜は~23:00まで (火曜休館) ▶︎ウェブサイト(英語・フランス語) |
ピカソ美術館 Musée National Picasso ▶︎住所: 5 Rue de Thorigny, 75003 Paris (map) ▶︎アクセス: 地下鉄1号線Saint-Paul駅 ▶︎開放時間:火曜〜金曜:10:30~18:00 / 土日:09:30-18:00(休館日:月曜、12/25、1/1、5/1) ▶︎ウェブサイト(英語・フランス語) |
4.リュクサンブール公園

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リュクサンブール公園はセーヌ川左岸のカルチエ・ラタン(ラテン地区)にある美しい公園。花と緑溢れる豊かな自然と、元老院やリュクサンブール美術館などの見所があります。
リュクサンブール公園 Jardin du Luxembourg ▶︎住所:2 rue Auguste Comte, Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄4号線「Saint Sulpice駅」または地下鉄4、10号線「Odéon駅」、RER B線「Luxembourg駅」 ▶︎開放時間:夏は7:30~21:30 / 冬は9:00~17:00 ▶︎入場料:無料 |
5.セーヌ川

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紀元前250年頃、「パリ」という集落がセーヌ川に浮かぶシテ島に現れました。時代とともに集落は拡大し現在のパリ20区へと成長しました。これがセーヌ川が名実ともにパリの母と言われる所以です。セーヌ川を満喫するなら、川沿いを散歩したりクルーズに参加してみるのもおすすめです。クルーズ船ではノートルダム大聖堂、ルーブル美術館、オルセー美術館、エッフェル塔、オテル・デ・ザンヴァリッド、凱旋門などのパリの象徴的な建築群を一度に楽しむことができます。
セーヌ川 Seine ▶︎アクセス:①RER C線でPont de l’Alma駅かChamp de Mars駅へ行き徒歩でバトー・パリサイエンス(Bateaux Parisiens / map)船乗り場へ。②地下鉄9号線でAlma-Marceau駅へ行き徒歩でバトー・ムーシュ(Bateaux-Mouches / map)船乗り場へ。 |
6.エッフェル塔

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エッフェル塔は『鉄の貴婦人』の別名を持つパリのシンボルです。フランス革命100周年を記念し、1889年にパリ万国博覧会の際に建設されました。建設をめぐって様々な議論がなされましたが、後に現在知られているようにフランスを代表する建築として認められました。ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルが建設されるまでの45年間、エッフェル塔は世界で一番高い建物でした。天気の良い日には塔の前の広場でピクニックをしたり、塔に登ってパリを一望することができます。
エッフェル塔は夜に訪れるのもおすすめです。毎日日没から23時までの1時間に1回、エッフェル塔がキラキラ輝く5分間の光のショーが行われます。おすすめ鑑賞スポットはセーヌ川を挟んでエッフェル塔の向かいにあるシャイヨー宮(Palais de Chaillot / map)です。
▶︎【パリ】エッフェル塔優先入場チケット+ランチ / ディナーお食事チケット
エッフェル塔 La Tour Eiffel ▶︎住所:5 rue Anatole France Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄号線Bir-Hakeim駅 / 地下鉄8号線 Ecole Militaire駅 /RER C線 Champ de Mars-Tour Eiffel駅から徒歩 ▶︎開放時間:9:00~23:45(季節によって異なります) ▶︎チケット:エレベーター使用:25.5ユーロ(約3200円)、階段:19.4ユーロ(約2400円) *開放時間やチケットの詳細は公式サイトでご確認ください ▶︎ウェブサイト(日本語) |
2日目:ルーブル美術館に凱旋門。定番スポットを制覇しよう
1.ルーブル美術館

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ルーブル美術館はパリの中心を流れるセーヌ川沿いにあります。元々はフランスの宮殿だった建築が今では博物館になっています。コレクション点数は380,000点を誇り、そのうち35,000点が展示されています。コレクションの範囲も多岐にわたり、絵画、彫刻、工芸品、古代オリエント、古代ギリシャ・ローマ、古代エジプトなど、7つのジャンルに分類することができます。
著名なレオナルド・ダヴィンチの『モナリザ』やギリシャ文明の『サモトラケのニケ』の彫像や『ミロのヴィーナス』などの美術史上に残る有名作品や、ハンムラビ法典や皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式などの歴史的価値のあるものばかりです。
展示されているコレクションはもちろん素晴らしいものばかりですが、建築自体も見どころです。20世紀を代表する建築家 I.M. Peiによって設計された「ルーブル・ピラミッド」と呼ばれるガラス製のピラミッドはパリの象徴でもあり、ルーブル美術館のメインエントランスになっています。
ルーブル美術館は毎月の第一日曜日は無料で参観できるほか、毎週金曜日は18:00以降の入場が無料となっています。(*26歳以下の方に限ります。入場の際には身分証明書を忘れずに)
混雑するルーブル美術館に並ばずに入場できるパリ・ミュージアム・パスが便利です。他の美術館や観光スポットへも行く予定なら持っているととってもお得ですよ。
ルーブル美術館 Louvre Museum ▶︎住所:Rue de Rivoli, 75001 Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄1、7号線「Palais-Royal-musee du Louvre駅」下車 ▶︎入場料:大人15ユーロ(約1900円) ▶︎開放時間:9:00~18:00(火曜休館、毎週水曜と金曜は21:45まで延長。) ▶︎固定休館日:1/1、5/1、12/25 ▶︎ウェブサイト(日本語) |
2.チュイルリー庭園

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チュイルリー庭園はルーブル美術館とコンコルド広場と連なっているので、同じ日にまとめて観光するプランがおすすめです。かつてフランス王妃のために建設されたチュイルリー庭園は、フランス革命後には民衆に開放され、フランス人たちの憩いの場となっています。
夏には移動式遊園地が登場し、乗り物やゲームコーナー、食べ物の屋台が並びます。アトラクションに乗って、パリの街並みを見下ろしたり、芝生の上でのんびりしたり、池のそばの緑色の可愛いベンチに座って一息ついたり…。旅の間にパリの日常を味わってみてください。
もしアートが好きなら、敷地内にあるオランジュリー美術館をのぞいてみるのもおすすめです。セザンヌやルノワールなど、印象派の画家の作品を鑑賞できます。
チュイルリー庭園 Tuileries Garden ▶︎住所:Rue de Rivoli 75001 Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄1、8、12線Tuileries駅、Concorde駅 ▶︎チケット:無料 ▶︎開放時間:07:00~21:00 |
3.コンコルド広場

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コンコルド広場はフランス革命の際にルイ16世やマリー・アントワネットなどが処刑された広場です。その後改名が行われ、現在のコンコルド(調和)広場となりました。広場にはフランスを象徴する8つの彫像が置かれ、中央にはエジプトのルクソールから運んできたオベリスクが聳えています。ヴァチカンのサン・ピエトロ広場のように中央の噴水が美しく、コンコルド広場に異国感を添えています。
コンコルド広場 Place de la Concorde ▶︎住所:Place de la Concorde, 75008, Paris (map) ▶︎アクセス:①地下鉄1、8号線Concorde ②RER A線Charles de Gaulle-Etoile駅 ③バス 24、42、72、73、84、94番 ▶︎チケット:無料 ▶︎開放時間:24時間 |
4.シャンゼリゼ通り

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シャンゼリゼ通りは東はコンコルド広場から西はエトワール凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場に至る世界的にも有名な大通りです。通りの東部分は芝生が広がる市民の憩いの場で、西部分は有名ブランドのショップが軒を連ねる繁華街になっています。
シャンゼリゼ通り Avenue des Champs-Élysées ▶︎住所:Champs-Élysées, Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄1、2、6号線もしくはRER A線でCharles de Gaulle-Etoile駅下車 |
5.エトワール凱旋門

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エトワール凱旋門はナポレオンがアウステルリッツの戦いに勝利したことを紀念して建てられた、フランスの権威ある建物です。古代ローマ時代のエトワール凱旋門をモデルに、アーチ下方は無名戦士の墓となっています。表面にはフランスの古典・ロマン主義の彫刻家による「出発・勝利・抵抗・平和」の壁画レリーフが刻まれています。
273段の階段を登ってエトワール凱旋門の頂上にたどり着くと、12本の放射線状に広がる通りと、ロマンチックなパリの街が一望できます。おすすめはここからの夜景です!
40cm × 20cm以上の大きさの荷物を持ち込むことはできないので、大きな荷物はホテルに預けてから訪れましょう。
エトワール凱旋門 Arc de Triomphe ▶︎住所: Arc de Triomphe, Place Charles de Gaulle, Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄1、2、6号線もしくはRER A線でCharles de Gaulle-Etoile駅下車 ▶︎開放時間:4月~9月:10:00~23:00(最終入場22:15)/ 10月~3月:10:00~22:00(最終入場21:15) ▶︎チケット:12ユーロ(約1500円)地下にチケット売り場があり、地上1階から荷物検査をしてから入場します。 ▶︎ウェブサイト(英語) |
3日目:モンマルトルを散策
1.サン・トゥアンの蚤の市

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サン・トゥアンの蚤の市(クリニャンクールの蚤の市)はパリでもっとも賑やかな蚤の市のひとつで、映画『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)のロケ地にもなった場所です。土曜日・日曜日・月曜日に開かれ、敷地面積は7ヘクタールと広く、14に分かれるエリアに1700以上ものお店が出ているので、1日中楽しめちゃいます!
アンティークに興味がある人は、ここでの古い家具やアクセサリー、古本、絵画などの掘り出し物探しにきっと満足できるはず。歩き疲れたらカフェや軽食を買って一休みしましょう。
サン・トゥアンの蚤の市 Marché De Saint-Ouen ▶︎住所:7 impasse Simon, 93400 Saint Ouen (map) ▶︎アクセス:地下鉄4号線Porte de Clignancourt駅 ▶︎営業時間:土曜〜月曜 10:00~13:00 / 14:00~17:30 ▶︎ウェブサイト(英語) |
2.サクレ・クール寺院

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サクレ・クール寺院はモンマルトルの丘の上にそびえるロマネスクとビザンティンの折衷様式のバシリカ大聖堂です。寺院の前の広場からはパリの街を一望でき、多くの観光客の憩いの場にもなっています。
サクレ・クール寺院の外壁は石灰岩でできており、風化すると方解石になります。この作用によって寺院の外見は常に純白の姿を保っていると言われています。
サクレ・クール寺院 Basilique de Sacré-Coeur ▶︎住所: Basilique du Sacre Coeur, Rue du Chevalier de la Barre, Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄2号線Anvers駅 ▶︎チケット:教会内部見学は無料 ▶︎開放時間:5~9月 8:30~20:00 / 10~4月 9:00~17:00 ▶︎ウェブサイト(英語) |
ジュテームの壁

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モンマルトルは映画『アメリ』のロケ地でもあるので、サクレ・クール寺院を見学した後は様々な言語で愛の言葉が書かれたジュテームの壁や、芸術家の広場、そして古着屋さんやカフェ・デ・ドゥ・ムーラン(Café des Deux Moulins)などを探してみるのも楽しいかも。
*モンマルトルにはダリ美術館や画家たちのアトリエ、古着屋やアンティークショップ、クレープ店などの見所がたくさんあります。治安はあまり良くないので、できるだけ午前中に訪れることをおすすめします。
ジュテームの壁 Wall of Love ▶︎住所:quare Jehan Rictus、Place des Abesses (map) ▶︎開放時間:08:00~18:00 ▶︎アクセス:地下鉄12号線Abbesses駅から出てすぐの小さな公園内 |
3.ムーラン・ルージュ

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19世紀末の普仏戦争終了後フランスは経済不振に陥り、人々の間に倦怠感が広がり、資本家と労働者間の争いも絶えませんでした。そんな中人々が辛い現実を忘れて楽しめるようなムーラン・ルージュが誕生しました。
屋根の上に赤い風車が光り輝き、ダンサーたちはスカートを翻しながら、熱狂的な音楽に合わせて激しく踊る…。当時のパリの人々にとって多くの楽しみをもたらしました。
今でもフレンチカンカンの代表的なステージとして、世界各地からこの素晴らしいステージを楽しみに観客が集まります。
ムーラン・ルージュではステージが始まる前は食事の時間になっており、フランス人もここでの夕食を楽しんでいます。彼らにとってもムーラン・ルージュはフォーマルな場と考えられているので、服装も正式なものを纏って入場します。
ムーラン・ルージュ Moulin rouge ▶︎住所:82 Boulevard de Clichy, 75018 Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄2号線「Blanche駅」 ▶︎開放時間:ステージは毎日19:00、21:00、23:00より(詳細は公式サイトにて) ▶︎チケット:演目によって異なります ▶︎ウェブサイト(フランス語・英語) |
4日目:パリの上流社会を見学してみよう
1.ヴェルサイユ宮殿

Source: Shutterstock

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16、17世紀にルイ14世が王宮をパリの南西22kmのイヴリーヌ県に遷都させてできたのがヴェルサイユ宮殿です。
ヴェルサイユ宮殿はバロック建築の代表作で、左右対称の建物内部には精巧な調度品や装飾、油絵などが飾られています。100ヘクタール(およそ東京ディズニーランドの2倍の敷地面積)の庭園に、鏡の間、バロック調の大小様々な華やかな部屋など、見るべきものがたくさんあります。
ヴェルサイユ宮殿はパリの市内から離れたところにあり、鉄道RERに乗って行くことができます。少し距離があるとはいえ、多くの観光客でにぎわうスポットなので、出発前に入場チケットを購入していくのがおすすめです。
ヴェルサイユ宮殿 Château de Versailles ▶︎住所:Place D’Armes, 78000 Versailles (map) ▶︎アクセス: ①鉄道RER C線至でGare de Versailles Château Rive Gauche(VICK)駅へ ②地下鉄9号線でPont de Sèvres駅へ行き、バス171番でヴェルサイユ宮殿の入り口へ ▶︎チケット:宮殿のみ→18ユーロ(約2200円)宮殿+庭園など全てのエリア→20ユーロ(約2500円) ▶︎開放時間:9:00~17:30 or 9:00-18:30 月曜休み ▶︎ウェブサイト(英語) |
2.ギャラリー・ラファイエット

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1893年開業の小さな婦人服やから始まったギャラリー・ラファイエットはパリのブランド品ショッピングの天国。パリのファッションを牽引する高級品バザールとして発展しました。ショッピングをしなくても、そのビザンティン風の大きなドームを頂く荘厳できらびやかな建築に圧倒されることでしょう。こんな特別な空間で素敵なショッピングを楽しめるのはパリならでは。毎週金曜日の15時からは約30分間のファッションショーが開かれます。パリを訪れた際にはぜひお見逃しなく!
ギャラリー・ラファイエット Galeries Lafayette ▶︎住所:Haussmann 40, blvd Haussmann 75009 Paris (map) ▶︎営業時間:月曜〜土曜 9:30~20:30 / 日曜 11:00~20:00 ▶︎アクセス:①地下鉄7、9号線でChaussee d’Antin – La Fayette駅へ ②地下鉄3、8号線でOpera駅へ ③バス20、21、22、24、26、27、29、32、43、53、66、68、91、94、95 ▶︎ウェブサイト(日本語) |
3.オペラ座(ガルニエ宮)

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パリ国立オペラのガルニエ宮は小さなヴェルサイユ宮殿とも言われています。有名な『オペラ座の怪人』のモデルともなった場所です。豪華絢爛な大理石製の階段と、鮮やかなシャガールの天井画、きらびやかなシャンデリアが並ぶ館内を歩いて、19世紀末の繁栄に思いを馳せてみましょう。
ここへ来たらやはりオペラを鑑賞してみるのも一興です。一般の席でもボックス席でも、オペラ鑑賞はあなたを非日常の世界へ連れて行ってくれることでしょう。
オペラ座(ガルニエ宮) Opéra de Paris ▶︎住所:8 Rue Scribe, 75009 Paris (map) ▶︎アクセス:①地下鉄3、7、8号線でOpéra駅へ ②地下鉄7、9号線でChaussee d’Antin – La Fayette駅へ ③RER A線でAuber駅へ ▶︎開放時間:10:00~17:00 / 1/1と5/1は休館(午後の上演がある場合は10:00~13:00。詳細は公式サイトでご確認ください) ▶︎チケット:成人12ユーロ(約1500円)10~25歳の学生(国籍不問) 8ユーロ(約1000円) *観劇をされる場合は料金が異なります ▶︎ウェブサイト(英語) |
5日目:芸術の都パリのアートと人文を感じよう
1.オルセー美術館

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オルセー美術館の建物は元々鉄道駅として使われており、プラットフォームのようなアーチ状の建築です。ここでは1848年から1914年ごろの絵画が多数コレクションされており、印象派の著名な作品を鑑賞することができます。特に必見の作品はゴッホの『自画像』やモネの『睡蓮』、ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』です。
オルセー美術館 Musée d’Orsay ▶︎住所:1 Rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄12号線Solférino駅もしくはRER C線Musée d’Orsay駅 ▶︎開放時間:9:30~18:00 / 木曜は21:45まで延長 / 月曜、1/1、5/1、12/25は休館 ▶︎チケット:14ユーロ(約1700円) ▶︎ウェブサイト(英語) |
2.左岸のカフェへ

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フランスの文豪オノレ・ド・バルザックはかつて”カフェのカウンターは民衆の議会である”と書いています。17世紀からパリの喫茶店が人々の社交と議論の場として発展し始め、社会を変えるような革命はここから始まったとも言われています。このようにフランスではカフェは政治と文学の歴史において、重要な役割を果たして来たのです。
パリはセーヌ川を挟んで右岸と左岸に分かれていますが、左岸には多くの学校、公園、そして有名なカフェがあり、右岸には政府機関や銀行、デパート、ブランドショップなどが並んでいます。
パリへ来たらカフェの文化を味わってみるのも忘れずに。通りに面したオープンエアのテーブルについて、行き交う人々を眺めながら、大きなカップにたっぷり入ったカフェオレ(grand crème)やワインを楽しみ、パリの美しさを堪能してみましょう。
おすすめのカフェはこちら:Café de la Paix/Les Deux Magots/ Café de Flore
カフェ・ド・ラペ Café de la Paix ▶︎住所:5 Place de l’Opéra, 75009 Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄3、7、8号線Opéra駅 ▶︎営業時間:7:00~23:30 ▶︎ウェブサイト(日本語) |
レ・ドゥ・マゴ Les Deux Magots ▶︎住所:6 Place Saint-Germain des Prés, 75006 Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄4号線Saint-Germain-des-Prés駅 ▶︎営業時間:7:30~25:00 ▶︎ウェブサイト(英語) |
カフェ・ド・フロール Café de Flore ▶︎住所:172 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris (map) ▶︎アクセス:地下鉄4号線Saint-Germain-des-Prés駅 ▶︎営業時間:7:30~25:30 ▶︎ウェブサイト(英語) |
3.おみやげショッピング

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楽しかったパリ旅行も終盤。帰国の前におみやげショッピングも忘れずに!フランスのブランド品やピエール・エルメ(Pierre Hermé)、 ラドゥレ(Ladurée)のマカロンもおすすめです。ドラッグストアでは人気ブランドのコスメやスキンケア商品が半額セールになっていることもあるので、寄る機会があればぜひチェックしてみてくださいね!
初めてのパリ旅行ならまずは定番のスポットを見てまわりたいですよね。今回の5日間のプランでは、定番スポットを移動の時間ができるだけかからないようにスケジュールしているので、効率よく観光できるはずです。
ただ注意が必要なのが蚤の市や美術館の休館日です。サン・トゥアンの蚤の市は土・日・月のみ営業、オルセー美術館とヴェルサイユ宮殿は月曜休館なので、旅行プランを立てる際は注意してくださいね。
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